
家計を見直すためには、現在の支出額を知ることが必要です。30代会社員であるIT猫さんの毎月の支出を確認してみましょう。



アラサー(≧30)のIT猫です。よろしくお願いします!



支出の把握は「毎月何にいくら使っているのか」に尽きます。
自分で管理してもスマホアプリのサービスを活用してもよいです。



今回は自身で表作成を行う方針としました。旅行・賃貸更新料・ふるさと納税・サブスクの更新などなど、頻度が少ない支出を月額換算して取り込むことができます。ここではまだ述べませんが、より高い精度で資金繰りできるのでお勧めです。
はじめに
【世帯構成】IT猫とゆかいな仲間たち
支出額は世帯構成によって変わります。前提としてIT猫の世帯構成を載せておきます。
- 人間 :2人(IT猫、パートナー)
- 猫さん:1匹 ※リアルな猫です。IT猫は人間
- 亀さん:2匹


【管理方針】悲観的に。楽に。そして継続へ
支出は少し悲観的に(≒高めに)考えるのが管理上最も重要なリスクヘッジ。「老後2000万問題(は実は2000万もいらないかも問題)」もとりあえず2000万あれば少しは安心ってわけです。
数学で必要十分条件の考え方を勉強したけれど、十分条件ってめっちゃ好き。わざわざ必要なものを探さなくてよいのだから。
支出管理はスマホアプリでもよいが、あれはほぼ実績ベースの家計簿になる。「旅行は年いくらまで」といった予算確保型の管理が難しいなと感じて、自分は一応表管理も行うことにした。
家計もFPも投資も、お金に関することは何事も継続して取り組むことが最も大切。面倒毎は極力避けたい。できれば時間かけずに管理して、代わりに猫さんカメさんを愛でたい・・・



見て見て。こんなにかわいい猫ちゃんいます?
【まずは結果から】30代会社員の支出額
毎月の支出額:355,270円
※2025年6月時点
支出額(分類①)
支出額(分類②)





上記表の作成方法を本ページの最後におまけとして用意しました。
よろしければご参考ください。
FPメイドのコメント



どうですか。私の支出は。



今回は見直しを行う前のステップ(支出額を把握する)になりますので簡単なコメントとさせてください。
ちなみに総務省統計局の家計調査の結果をみることで、IT猫さんの世帯の位置づけを知ることもできますよ。今度やってみましょうか。
住居費の低さは武器になる



まず確実に住居費が安いと言えますね。
都市部のワンルームで8万~が相場(2025年6月時点)ですが、更新料や賃貸保証料、保険料含めても大きく下回っています。



まずは安いところで我慢しつつ、物件に対する自分なりのこだわりを模索してから次で仕留めようと思ったんだ。だけど幸いにして一発目で気に入ってしまった。



注意として、家賃が低い物件にはそれなりのリスクを伴います。逆にリスクを受容、回避等できれば家計の強い味方になってくれますね。
【おまけ】家賃が低い物件に住む上での主なリスク



調べた感じ以下みたい。我がIT猫家の評価も付けてみました。
1. 建物の老朽化(IT猫家:かなり高い。リスクは今も健在)
- 設備の故障が頻発(エアコン、水道、ガスなど)
- 耐震性に不安(旧耐震基準の物件は大地震に弱い)
- 断熱性・遮音性が低い(夏暑く冬寒い、隣人の音が響くなど)
2. 治安・環境面での不安(IT猫家:問題なかった)
- 周辺環境が良くない(繁華街・工業地帯・空き家だらけの地域など)
- 騒音・ゴミ問題がある住人が多い可能性
- 近隣トラブルのリスク(家賃が安いエリアではトラブルが起きやすい傾向も)
3. 大家・管理体制の不備(IT猫家:問題なかったどころかかなり良い)
- 管理がずさん(共用部分の清掃や修理がされない)
- 連絡がつかない・対応が遅い大家も存在
- 事故物件などの可能性(説明義務はあるが期間や内容には制限あり)
4. 将来的なコスト発生(IT猫家:やや高い)
- 退去時に高額な原状回復費用を請求される場合も
- 修理・更新費用を借主が負担するような契約条件に注意
- 定期借家契約(短期契約)で更新できないこともある
5. 資産価値・立地の問題(IT猫家:問題なかった)
- 交通アクセスが不便(最寄り駅まで遠い、本数が少ない等)
- スーパーや病院など生活インフラが整っていない
- 災害リスクの高いエリア(低地、河川沿いなど)
ふるさと納税は”支出”だよ



ふるさと納税って税金の前払い制度でしょ?家計簿上はどういう管理になるの?



解釈はまああっています。我々は支出で管理します。
もしふるさと納税がなくなったら、返礼品として手に入れていたものは自分で購入することになるためです。



返礼品の価値は3割以下とする規定があるので、ふるさと納税がなくなった場合の支出を考えるなら、実際にはその3割程度に収まるはずだけどね。



おっしゃる通りです。IT猫さんの場合はちゃんと食材や日用品に使われているので、逆に無視できない項目ですね。生活に関連しない返礼品ばかり貰う方は実はそれほど気にしないでもよかったり。。
食費は”大枠のルール”だけ守って後回し



食費は何にいくら使っているとか状況がよくわかっていないです。1食分をやや高めにして2人分見積もっただけです。



食費は管理がかなり難しい項目のひとつです。極端に高くない限りは見直しの優先度は下げてよいです。その方が心身への負担は小さいです。
具体的には、以下の大枠のルールを守っておけばよいです。
【FPメイド式】食費に関するルール
- 2人世帯は、8万/月以内を目標にする
- 外食(またはデリバリー)の頻度でコントロールする
- 金額だけではなく、栄養バランスにも注意する



栄養バランスは絶対に忘れないようにしましょう!
どうやって注意していけばよいかはまた別途。
でも健康診断の結果をみたり、自分がどういったものを食べているのか、何が不足していそうかといったことを、ちゃんと自分でリサーチすることもすごく重要です!



カップ麺が好きなんだけどしっかりセーブしています。。。
カメさんは2匹で毎月3,000円?





カメさんの費用って毎月3,000円なんですね。もちろん種類や環境によって変わるんでしょうけれど、、、勉強になりました。



ざっくり餌代、水質調整剤、ろ過フィルター関連になります。
初期費用は別です。また水槽・ライト・ヒーター・ろ過装置などの耐久消費材も考慮したほうが良いですね。あと当然、水道、電気代もかかります。とはいえかなり安い部類なんじゃないかなあ。かわいいなあ・・・



よくしゃべるな・・・
見直す時は分類②を活用する。



分類②では、支出項目を以下に分類します。
- 生活費(固定):家賃や回線料金など、生活において固定で支払うもの
- 生活費(変動):水光熱や食費、日用品など生活において従量で支払うもの。
- 非生活費:上記以外。娯楽や自己投資と呼ばれるものなど。



この分類は家計を見直すタイミングで使用します。
見直すときには、④”貯蓄または投資額”を以下のように求め、上記とあわせた①~④の円グラフを作成しましょう。
- “貯蓄または投資額” = “毎月の手取り収入額” – “支出総額”



私の場合だと、手取り収入は約56.6万。
支出総額は表のとおり約35.5万だから下の円グラフになります。
IT猫の家計見直し用円グラフ



見直す時はこのグラフのバランスを考えます!(今回はやりませんけど)
おわりに



IT猫さんの一か月の支出を見てみました。
これで終わりではなく、支出は定期的に見直しましょう。



あいよ。それでこの支出をもとに、家計としての見直しはしてくれるの?



いえ。家計は将来必要な金額を明らかにした後に見直します。もちろん収入が支出を下回っていたり、生活防衛資金がない場合には緊急で見直しが必要です。ただIT猫さんとしては問題ありません。未来にフォーカスして今後家計を見直していきましょう。
支出を減らす(ことで貯蓄を増やす)というのは、
1.将来必要な金額が手に入らない見込みが明らかになった
2.現役時に収入がなくなるリスクを軽減させたいと判断した
場合にはじめて行いたいものです。逆に上記をケアする貯蓄ができている場合には、支出はなんなら増やして人生を楽しんでおいた方がよい気がしますね!



だ、だれ?
【おまけ】支出管理表の作り方
※自身の管理用に独自で作ったものです。良ければ参考にしてください。





まずは上の表を埋めてください。ここ数か月の
・銀行口座の入出金明細
・カードの利用明細
をもとにざっくり金額を入れましょう。



ちなみにどの項目も、不定期で発生する支出も月額換算して盛り込むようにしてください。そうしないと、表で(=自分で)管理するメリットはあまりないかと思います。。



私は教育費なし、保険は会社のもの以外なし、車持ってない、ということで最後の3つはありませんでした。



主に、食費・日用品費・娯楽費をターゲットに「これは毎月いくらかかっているな」とわかるものを抜き出していきましょう!わかるものだけでよいですよ!
例えば、IT猫さんは“娯楽・雑費”としてパートナーへ毎月4.5万円渡しています。
その場合は以下のように抽出します。
■Before


■After





今後家計を見直す時のために、こちらの案内に従ってあらかじめ分類②を用意しておくと便利ですよ!
■上記手順で完成したIT猫の支出管理表(再掲)





実際はもっと抽出項目あるんだけれど隠していたりします。ご了承ください。(その他日用品やその他娯楽・雑費などにマージされています)